【3277】サンセイランディック (不動産権利調整のリーディングカンパニー) (その3)
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民泊関連銘柄の盛り上がり
民泊関連銘柄がかなり盛り上がっていましたが、サンセイランディックはさっぱりです。アパート立てて民泊活用するよ、みたいな銘柄に比べれば変化球っぽい関わりだからかな。直球が市場にとってはわかりやすいということか。
なんでアパート新たに立ててまで民泊をするのか、それってもはや民宿とかホテルそのものじゃないのかとどうしても思ってしまう。空き家問題の解決どころか、下手したら悪化を招きかねないだけに。
盛り上がるにつれていろいろ周辺とのトラブルも増えて来ているだけに、「権利調整」がまさしく光るところのはずなのだが。
サンセイランディックの事業の「ツール」としての民泊利用
平成27年12月期決算説明会資料では民泊の利用例として3例が具体的に挙げられている。ポイントはどのケースでも「周辺からの反対」が少なそうなことである。
- 空き家が放置されるよりは活用してもらったほうがメンテナンスが行われる(廃墟にならない)。
- サンセイランディックが扱うのはマンションではなく戸建物件(底地が関係)が主体。
- 居抜きの場合も周りは退去済みか「しばらく使いたい」という希望と民泊利用のトレードオフ交渉がしやすそう。
派手ではないがまずは「ツール」として利用するという姿勢。説明会の動画では「ツールとしての利用でノウハウが蓄積できれば民泊にもう一歩踏み込むこともあり」というような説明もあったので今後に期待。とりあえず「とまれる」が大田区で認定第1号になったので、第2号にはサンセイランディックにならないかな(ホルダーの妄想)。
2015年12月期決算
3Q決算で順調に販売が進捗しているので当初予定に変更は無いと明示されていたものの完全に市場も私も弱気だった。「酷い下方はないとしても『期ずれ』という理由と共に数%の下ぶれはあるのだろう。」というのが私の予想だった。
結果は「通期予想達成」であり、来期も2桁成長の見込み。まさか達成するはずもない数字がでてきたせいか、これまでのグラフでは対応しきれない有様であった。
来期の業績予想を占う販売用不動産の積み上がりは去年とは大違いになっている。これが来期の売上が強気になっている根拠なのだろう。
今回のサンセイランディックの決算は数字もさることながら「3Qでわざわざ書いた言葉にしっかりコミットしてきた」こと、「IRの内容が信頼出来る」と感じられたことが大きい。おそらく他の投資家もそう思ったのではないか。四半期ごとの決算で暴落・暴騰している株は機関投資家は買い難いであろう。販売用不動産の規模が大きくなればなるほど業績の「期ずれ」も起こり難くなると期待したい。
松崎社長、非常に頼もしい社長さんですね。これからのよろしくお願いします。