為替の概念
変動相場制というのは強者が弱者から労働力・資源を搾取するための「綺麗な」仕組みだと解釈している。強い国の通貨は、弱い国の労働者をより多く働かせることができる。
自転車のギアで考えれば、新興国(通貨は基本的には弱い)は漕ぎ出しであり、クランク側(ペダル側)のギアは小さく、後輪側のギアは大きい。後輪を1回転させるためにはより多く漕がなければならない(ただしその分漕ぐのに必要な力はすくなくて済む)。
一方先進国(通貨は基本的には強い)はスピードが乗った状態であり、クランク側のギアは大きく、後輪側のギアは小さい。ペダルを1回漕ぐだけで後輪を何回転もさせることができる。
そう考えれば円高は望ましいことなのだ。より安く物を外国から買う事ができる。自国通貨が安くなって喜ぶのは明らかに不自然だ。
なぜ円安が良いと考えられているのか。それは自国経済を自国で回せないからではないか。人々が将来を心配し、お金を使わない(キャッシュが流れない)。円安であれば、外国の経済活動が動かす日本円の額が増え、流れるキャッシュが見かけ上多くなる。輸入品・原材料の値段があがることで、強制的に物の値段を上げ、キャッシュが流れるようにする。そんな後ろ向きなものだと思うのだ。